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中古機器

中古の厨房機器はやめたほうがいい?
後悔しやすい5機種と、買っていい条件

答えは「機器による」です。作業台やシンクを中古で買って後悔する人はほとんどいません。一方で、開業後にトラブルになる中古は、だいたい決まった5機種に集中しています。

最終更新:2026年7月29日/掲載内容は一般的な目安です。最終的な判断は所轄の窓口や施工業者にご確認ください。

結論線引きは「壊れたときの影響」

中古で買っていいかどうかは、価格差ではなく、その機器が止まったときに何が起きるかで決まります。

判断軸中古で問題になりにくい中古で慎重に選ぶ
構造可動部がない、単純冷却系統・水回り・電子制御を持つ
状態の確認見ればわかる内部が見えず、短時間の試運転では判断できない
壊れたときの影響営業は止まらない営業が止まる/食材が全損する
修理そもそも壊れにくい部品保有期間を過ぎると直せない
ランニングコストほぼ影響なし年式が古いと消費電力が大きいことがある
「全部中古」も「全部新品」も最適ではありません

実務でよく採るのは、止まっても営業が続く機器は中古、止まると営業が止まる機器は新品という分け方です。この線引きができていれば、費用を抑えつつリスクも避けられます。

要注意後悔しやすい5機種

1. 製氷機

冷却系統と水回りの両方を持ち、内部の状態が外から見えません。前の店がどう清掃していたかもわかりません。氷は加熱せずそのまま口に入るため、衛生面のリスクも伴います。故障すれば営業に直結します。

2. 業務用の冷凍冷蔵庫

コンプレッサーの消耗、パッキンの劣化、冷媒の状態は、短時間の試運転では判断できません。止まれば中の食材が全損し、営業も止まります。年式が古い機種は消費電力も大きく、電気代の差が積み上がります。

3. 食器洗浄機

水漏れ、ヒーターの劣化、洗浄ノズルの詰まり、電磁弁の不良。不具合の出やすい箇所が多い機器です。三相200Vの結線工事も必要で、設置してから不調が判明すると、工事費が無駄になります。

4. スチームコンベクションオーブン

電子制御とセンサーを多く持ち、修理費が高額になりがちです。水質の影響でスケールが溜まっている個体もあります。高額機器ゆえ中古の魅力は大きいのですが、部品供給が終わっていると直せません。

5. 年式・型番が不明なガス機器

ガス種(都市ガス/LPG)の違いで、そのままでは使えないことがあります。安全装置の有無や劣化も重要です。型番がわからない個体は、部品の手配も点検の依頼も難しくなります。

共通するのは「部品保有期間」です

メーカーは、製造終了から一定期間で補修部品の保有を終了します。期間を過ぎた機種は、故障しても直せず買い替えになります。中古を検討するときは、型番からその機種がいつまで修理できるかを確認してください。

無料・登録不要・5分 新品と中古、両方の概算が出ます。 業態・席数・メニューから必要な機器の一覧を作り、新品の定価ベースと中古相場の両方で概算費用を提示します。どの機器を中古にすれば効くのかが、金額で見えるようになります。 厨房機器と費用を無料で診断する 外形寸法(W×D×H)も表示されます

むしろ中古で問題になりにくい機器

中古で十分なことが多い
  • 作業台・調理台ステンレスの箱です。状態は見ればわかります
  • シンク水漏れと排水の状態を確認できれば問題になりにくい
  • 棚・ラック・吊り棚可動部がありません
  • 食器棚・保管庫同上
  • ガスコンロ(型番と年式が明確なもの)ガス種の確認は必須です
  • ホテルパン・バット・調理器具消耗品に近い扱いです
条件付きで検討
  • コールドテーブル冷却系統があるため、年式と動作確認が前提
  • ガスレンジ・フライヤー安全装置と劣化の確認を。ガス種に注意
  • 焼き台・グリドル使用状況で状態の差が大きい機器です
  • 換気ファン羽根の油汚れと軸の状態を確認します

機器ごとの詳しい線引きは 中古厨房機器の選び分け にまとめています。

確認中古を買うときの確認条件

  • 製造年/銘板に記載があります。写真で残しておきます。
  • メーカーと型番/不明な個体は避けます。部品も点検も手配できません。
  • 部品保有期間/型番からメーカーに確認できます。修理できる期間の目安になります。
  • 通電・動作確認/冷蔵・冷凍は庫内温度が下がるところまで確認します。数分の通電では判断できません。
  • ガス種/都市ガスかLPGか。互換性はありません。
  • 電源仕様/単相100V/単相200V/三相200V。加えて50Hz/60Hzの対応も確認します。地域をまたいで買うと使えない機器があります。
  • 外形寸法と搬入経路/入らなければ返品もできません。→ 搬入と設置
  • 保証の有無と期間/専門店なら数か月の保証が付くことがあります。現状渡しかどうかを確認します。
  • 搬入・据付・接続が含まれるか/本体価格だけで比較しないでください。
  • 処分費の見込み/数年後に入れ替える際、産業廃棄物としての処分費がかかります。

入手先購入先ごとのリスク

購入先利点リスク
中古厨房機器の専門店整備済み、保証が付くことがある。搬入据付も相談できる価格は高め。ただし総合的には安心です
ネットオークション・フリマもっとも安い現状渡し・保証なし・搬出は自己負担。動作確認ができないことも
居抜きの造作譲渡まとめて手に入る。設置済みで搬入不要機器を選べない。リース中の機器が混ざることがある → 居抜きとスケルトン
リユース・買取業者在庫の幅が広い整備水準に差があります。保証条件を確認してください
「安いが搬出は自分で」は、意外と高くつきます

大型の厨房機器は、運搬と階上げに人手が要ります。トラックの手配、養生、搬入経路の確認まで自分で行うことになり、結果として専門店で買うより高くつくことがあります。設置後の接続工事も別途必要です。

検算「安物買い」になるかの計算

中古の是非は、本体価格の差だけでは判断できません。次を足し引きして比べてください。

項目中古で増える/減るもの
本体価格減ります。これが中古の唯一の利点です
電気代の差年式が古いと増えます。24時間動く機器では効いてきます
故障時の休業損失可能性として増えます。1日の売上がそのまま失われます
食材の廃棄冷蔵・冷凍が止まれば増えます
修理費増えます。部品がなければ買い替えになります
処分費早く入れ替えるぶん増えます(産業廃棄物)
保証短い、またはありません
目安になる考え方

常時稼働する機器(冷蔵庫・冷凍庫・製氷機)は、本体価格の差が、数年分の電気代の差で縮まることがあります。加えて故障のリスクを金額に置き換えると、判断は変わります。逆に作業台やシンクは、これらの項目がほぼゼロなので、本体価格の差がそのまま利益になります。

見積もりまで無料
どの機器を中古にすれば効くかを、構成全体で判断する。

厨房図面の作成依頼  /  ちゅーぼーラボ

作成料 33,000 税込 面積・プランに応じて変わります。お見積りの提示までは費用がかかりません。金額をご確認いただいたうえで、お申し込みをご判断いただけます。

中古で削るべきは、金額の大きい機器ではなく止まっても営業が続く機器です。構成全体を一覧にして、新品と中古の仕分けを先に決めておけば、予算内に収めながらリスクの高い箇所だけを新品にできます。

  • 新品/中古の仕分け案/機器の性質と故障時の影響から判断
  • 機器リスト/型番・寸法・電源仕様・概算金額を一覧化
  • 厨房レイアウト図/中古機の実寸で収まるかを図面で確認
仕分けを含めた機器リストを依頼する 診断結果をお持ちでなくてもご相談いただけます。

よくある質問

厨房機器の中古はやめたほうがいいですか?

機器によります。作業台、シンク、棚、ラックのように可動部がなく状態が見てわかる機器は、中古でも問題になりにくいものです。一方、製氷機、冷凍冷蔵庫、食器洗浄機、スチームコンベクションオーブン、年式不明のガス機器は、止まると営業に直結するため慎重に選ぶ側になります。

中古の業務用冷蔵庫は買っても大丈夫ですか?

慎重に検討してください。コンプレッサーやパッキンの状態は短時間の試運転では判断できず、止まれば食材が全損して営業も止まります。年式が古い機種は消費電力も大きくなりがちです。購入するなら、製造年、部品保有期間、庫内温度が下がるところまでの動作確認、保証の有無を確認してください。

中古厨房機器はどこで買うのが安全ですか?

中古厨房機器の専門店は整備済みで保証が付くことがあり、搬入据付も相談できます。ネットオークションやフリマは安い反面、現状渡しで保証がなく、搬出も自己負担です。大型機器は運搬と階上げに人手が要るため、結果的に専門店より高くつくこともあります。

中古機器の型番や製造年がわからない場合はどうすればよいですか?

購入を避けたほうが安全です。型番が不明だと部品の手配も点検の依頼もできず、故障時に修理する手段がありません。製造年は銘板に記載があるので、購入前に写真で残しておいてください。

さらに詳しい質問と回答は よくある質問ページ にまとめています。

まとめこの記事の要点

  • 線引きは価格差ではなく壊れたときに営業が止まるかどうか
  • 後悔しやすいのは製氷機・冷凍冷蔵庫・食器洗浄機・スチコン・年式不明のガス機器
  • 作業台・シンク・棚・ラックは中古で十分。価格差がそのまま利益になる。
  • 確認すべきは製造年・型番・部品保有期間・ガス種・電源仕様(50/60Hz含む)・搬入寸法・保証
  • 常時稼働する機器は本体価格の差が数年分の電気代で縮まることがある。

中古は、使いどころを間違えなければ強力な手段です。止まっても営業が続く機器から中古にする。この順序を守れば、予算を抑えながら失敗を避けられます。

この記事を書いた人

ちゅーぼーシミュレーター 運営者

業務用厨房レイアウト設計/実務10年

  • HACCPコーディネーター
  • 二級管工事施工管理技士

業務用厨房のレイアウト図作成に10年従事。ラーメン店・カフェ・居酒屋・焼肉店・キッチンカーなどの個人店舗から、セントラルキッチンや学校給食施設まで作図を担当してきました。 現在は、その実務で使っていた機器選定と設備容量の基準をデータベース化し、本サイトの診断ロジックとして公開しています。

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